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友好交流に尽力 権力監視、他国へも 若宮さん死去、中韓関係者も惜しむ

 訪問先の北京で死去した朝日新聞主筆若宮啓文さん(68)がゲストとして出席予定だった「日中韓公共外交フォーラム」が29日、北京で開かれ、北東アジア3カ国の関係強化や人的交流に貢献してきた若宮さんの突然の死を惜しむ声が相次いだ。▼3面参照

 主催した中国公共外交協会会長の李肇星・元中国外相が冒頭ログイン前の続き、「若宮氏は一貫して中日の友好交流と中日韓の協力に尽力してきた」と、功績をたたえた。基調講演した二階俊博自民党総務会長は「中韓の皆様が若宮氏の生前の活躍ぶりを高く評価し、深い哀悼を示してくださったことを日本に伝えたい」と述べた。

 フォーラムは日中韓の対話促進を目指して開かれた。出席者で、若宮さんと交流の厚かった趙啓正・元中国国務院新聞弁公室主任(閣僚級)は朝日新聞に「中日関係についてインタビューを受けた時、両国関係への的確で深い理解と関係改善を望む強い気持ちが印象に残った」と振り返った。

 若宮さんと親交が深い鄭求宗・韓国東西大学客員教授(韓日文化交流会議委員長)は、北京入りする前にソウルで会っていた。若宮さんが「日本の政府や政治家だけを厳しく批判していたわけではない」として、韓国の朴裕河・世宗大学教授の著書「帝国の慰安婦」をめぐる裁判を取り上げ、韓国に対して言論の自由に理解を求めたことを挙げた。

 (北京=林望、ソウル=牧野愛博)

2016年4月30日 朝日新聞朝刊