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【週刊文春_20150312】「好きな俳優」「嫌いな俳優」2015 〈メルマガ会員1万5千人突破記念!〉アンケート回答総数5200通

前回から男優部門も設定した本誌恒例の最新好感度ランキング。不動の人気を誇る一部の俳優を除き、一年前に比べると大幅に陣容が入れ替わった。何と言っても注目はキムタクのV1。様々な憶測が流れるSMAPだが、やはりタレントを支えるのはファンなのですね。

 ホンモノの人気俳優は、いったい誰なのか。恒例のアンケート企画に本誌メルマガ会員から五千二百通を超える回答が寄せられた。

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 まず「好きな女優」部門でV5の金字塔を打ち立てたのが綾瀬はるか(29)。老若男女の幅広い支持層で、“無垢なる女王”の人気はもはや不動。昨年はドラマ「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)でのこじらせ女子役が話題に。
「素直でかわいい。様々な役がこなせる」(64・女)
「可愛いが嫌味がなく応援したくなる」(35・女)
「大ファン。まだまだ彼女の時代は続く」(79・男)
 ドラマ「JIN-仁-」(TBS系)からのファンだという経済アナリストの森永卓郎氏が語る。
「芸能界は自分から前に出る方でないと生き残れない。でも綾瀬さんはずっとつつましいままです。番組でご一緒したことがありますが、絶対に自分から前に出ない。その性格のまま女優さんで成功されて、両立しているのが彼女のすごさ。だから女性からも反感を買わない。番組ではすごく近い距離にいて、私は映画『おっぱいバレー』のキーホルダーを持っていたので、そこにサインをもらおうとしたんですけど、タイミングがなくて言い出せなかったのが心残りですね……」
 第二位には能年玲奈(21)が上昇。国民的人気だった「あまちゃん」(NHK)に続き、映画「ホットロード」「海月姫(くらげひめ)」に出演した。
「『あまちゃん』とは違った『ホットロード』の和希が素晴らしかった」(53・男)
「筋金入りのヒロイン女優」(32・男)
 十代の能年がレッスンに通っていたという演技指導講師の滝沢充子さんが当時を振り返る。
「初めて出会った時の彼女は、まだ乱雑に咲き乱れた刺々しい野バラでした。しかしその中に凜とした見事なバラが一輪あったのを今でも鮮烈に記憶しています。枯らせてはいけない……それは天命でしたね。とりわけて水を与えると、どの品種にも属さない皆さんに愛される大輪のバラになりました。彼女のすごさは吸収した水をすべてバラに転化できる能力であり、しかも周りの華を枯らすことなく引き立たせるところにあります。私は長年様々な華を見てまいりましたが、こんな華は初めてでした」


台本をすべて書き写す杏

 圏外から第三位に急上昇したのは、月9ドラマ「デート」(フジテレビ系)に出演中の(28)。
「何事にも真摯に向き合っているところと所作が美しいところが好き」(49・女)
 朝ドラ「ごちそうさん」で大阪ことば指導を担当した女優の一木美貴子が語る。
「あの過酷なスケジュールで、台本を自分のノートに書き写しているのには驚きました。アクセントの違いなどを色分けし、きれいな字でまとめている。あれだけ出ずっぱりなのに、全部を書き写している方は初めて見ました。ものすごい努力家です。それから礼儀も正しくて、最初のごあいさつで『ご教授願えませんでしょうか』とおっしゃっていて、若いのに行き届いた女性だなと思いました。一方でお茶目なところもあって、共演者の方にブーブークッションを仕掛けたりして、いたずら好きの可愛らしい一面もあるんですよ」
“永遠のマドンナ”吉永小百合(69)は四位にダウン。
「いつまでも変わらない美しさに憧れます」(41・女)
 五位は実力派で本誌読者に人気の満島ひかり(29)。
「演技がリアルで、本当にいそうな感じなのがすごい」(33・男)
 ドラマ「まっしろ」(TBS系)に出演中の堀北真希(26)は六位。視聴率は大惨敗でプロデューサーの謝罪ツイートが話題になったが、
「かわいいのはもちろん、テレビ慣れしてなさそうなところが好き」(39・女)
 ドラマ「○○妻」(日テレ系)に出演中の柴咲コウ(33)は九位にランクイン。
「かわいい女性もかっこいい女性も似合う」(50・女)

ピン子は嫌われ女王4連覇

 苦戦中のNHK大河「花燃ゆ」のヒロイン・井上真央(28)は、何とか十位に滑り込み体面を保った。
「さわやかで清楚で、心がなごむ」(64・男)

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 続いて「嫌いな女優」部門。今回も一位は泉ピン子(67)で四回連続。アンケートのたびに二位との差は開く一方だ。朝ドラ「マッサン」で演じた鬼姑役が好評。二月に放送された二時間ドラマ「渡る世間は鬼ばかり2015」も好視聴率を叩き出し、“嫌われクイーン”の地位も盤石だ。
「大物女優ではない。大口女優である」(53・男)
「(『マッサン』での役柄)造り酒屋の奥様にしては品が無さすぎ」(60・女)
「いびり役がはまり過ぎていて、相手役がかわいそうに思う」(67・男)
 二位も前回と同じく上戸彩(29)。上戸もすっかり「嫌い」上位の常連になってしまった。
「CMだけにしてくれ」(65・男)
「過大評価されているように見えます」(40・男)
 かつての嫌われ女王・沢尻エリカ(28)が三位。ドラマ「ファーストクラス」(フジ系)など露出が増え、再び急上昇。
「やっぱり尊大な感じが漂っている」(67・男)
 四位には、若手ながら常連の剛力彩芽(22)。
「CM、女優、MC、全て同じテンション」(37・女)
 四位タイは前回からランクインしている元AKB48前田敦子(23)。
「『AKB出身だから』を抜け切れていない」(41・男)
 映画「もらとりあむタマ子」「Seventh Code」など、有名監督による本格路線の主演作が続いているが、なぜ嫌われるのか。映画ライターの前田有一氏が語る。
「大衆的なアイドルグループで人気が出たのに、やめた途端に大衆的なところを切り捨てている点が反感を買っているのでは。サブカル路線ばかりの映画ではAKBファンが楽しめません。ハリウッドの演技派だって大衆作品にも交互に出ています。スターなら自分を押し上げてくれたファンに報いるべきだと思います」
 同じくAKB出身の大島優子(26)は初登場七位。
「いかにも『演技してます』の芝居が鼻につく」(42・女)

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 さて、ここからは前回から新たに設けた男優部門
 好きな男優で一位に輝いたのは、なんと圏外から急上昇した木村拓哉(42)。女性からの圧倒的な支持に加え、「HERO」(フジ系)続編の効果が大きかった。
「昨年の『HERO』では年齢を重ねた久利生公平が、声色や仕草で匂い立つ魅力を見せてくれた」(42・女)
「アクションも殺陣も大胆なラブシーンもこなせる。色気あふれる大人の俳優として四十代からの活躍が楽しみ」(44・女)
「HERO」続編から警備員役でレギュラー出演している俳優の勝矢が語る。

キムタクは「コスプレ俳優」

「現場の雰囲気を大事にする方で、すごく気さくですよ。料理とか世の中のニュースとかいろんな話をしました。トップスターなのに振る舞いが平等なんです。美術さんの助手の名前まで記憶していますからね」
 昨年放送のスペシャルドラマ「宮本武蔵」(テレビ朝日系)で、アクション監督を務めた谷垣健治氏はこう評する。
「剣道を長いことやっていただけあって狙いも正確だし、体もぶれない。それと本番の集中力がずば抜けています。僕は普段、アクションの撮影では何テイクもしつこく重ねるんですが、彼の場合はワンテイクオッケーが多かった。立ち回りに関してもメールや現場でいろんなアイデアが出てきて、面白いなと思いながらどんどん取り入れました」
 二位はワンランクアップの阿部寛(50)。
「存在感がある。重厚さと軽妙さが同居している」(60・男)
 昨年公開の映画「ふしぎな岬の物語」で撮影監督を務めた長沼六男氏が語る。
「阿部さんと仕事をするのは初めてでしたが、撮影前にカメラが置いてあるとその脇に来て自分の演技を想像しながら考えている。そんな方は他にいませんから、ずいぶん熱心だなと思いましたね。台本にはなかったプロレスのシーンも、阿部さんのアイデアで入れることになりました。やってみるとたしかにプロレスは動きがあって、おかしみもあるから、取り入れて大成功だったんです。自分の役柄を真剣に考える俳優さんですね。今後の日本映画を背負っていく一人だと思う」
 前出の勝矢は「テルマエ・ロマエ」シリーズで阿部の友人役として共演した。
「海外での撮影シーンはすべてアフレコ(音声は後で収録)なのですが、アフレコで五回も六回もやっていると、だんだん自分でも違いがわからなくなってきます。でも阿部さんは監督と『三番目がいい』『いや五番目か』という会話をしていて、すごく緻密に演技を考えている方でしたね。撮影現場のブルガリアでもずっとジムに通って体を作っていましたので、かなりストイックな方です」
 三位はこちらも実力派の堺雅人(41)。
「『半沢直樹』でも『リーガルハイ』でも引き込まれた。彼が出ているだけで観たくなる」(44・男)
 四位には香川照之(49)が急上昇した。
「クセのある演技が好き。顔も味がある」(35・男)
半沢直樹」(TBS系)で香川演じる大和田常務の側近役だった森田順平が語る。
「香川君の素晴らしさは、融通無碍で自由闊達なところ。役を詳細にとらえたら、その役が可能なことを限りなく、ここまでかというほどやっていく。とにかくじっとしていない。そして相手役の出方の変化や芝居の中でのアクシデントなどを喜んで受け入れ、逆にそれを利用して、さらに自分の役をふくらませていく。決して頭で『こうでなければいけない』と決めつけない。見事です。またぜひご一緒して、その魅力に触れたいものです」
 昨年のドラマ「MOZU」(TBS系)でブレイクした西島秀俊(43)は五位。
「細マッチョな鍛えられた体と、彼の出演するドラマにハズレなし。必ず見ています」(58・女)
 圏外から五位タイまで上昇したのは「マッサン」で社長役を演じる堤真一(50)。
「渋い声が特に好きですが、演技にも幅があり、どんな役もこなせる」(47・女)
 意外にも前回は圏外だった福山雅治(46)が、今回は九位にランクイン。
「『龍馬伝』や『そして父になる』での好演が印象に残っています」(35・女)

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 続いて嫌いな男優ランキングなのだが、こちらで一位になったのも不思議なことに木村拓哉
「いつも同じ演技」(44・男)
「コスプレビジュアル俳優さん」(41・女)
「演技というよりプロモーションビデオでも観ている感じがする」(51・男)
「どうだという態度がどんな演技にも表れていて辟易します」(60・女)

東出昌大の「大物感」がイヤ

「『HERO』はハマリ役だと思うが、他の役はキムタクが全面に出てきて、同じに見えちゃう」(35・女)
 賛否両論あるのはスターの証しとはいえ、嫌い部門ではブッチギリの二百票越えである。
「役柄がハマると、映画自体も良くなるんですよ。『武士の一分』がそうですね。寡黙な役柄が彼の持ち味にピッタリで、山田洋次監督がそこをうまく引き出していた。でも『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のほうは、どこを見ても普段のキムタク。映画の完成度も低くなったと言わざるを得ません」(前出・前田氏)
 二位は向井理(33)が上昇。
「演技が一辺倒。同じ顔、同じ声」(36・女)
「存在感が希薄すぎる」(51・女)
 イケメン俳優の限界か。
 三位は水谷豊(62)。
「『相棒』で確固たる存在になられたが、大きくなり過ぎた感じがする」(53・女)
 昨年公開の「相棒-劇場版III-」は初登場五位とイマイチな成績だった。内容はどうだったのか。
「ドラマの映画化であっても圧倒的な自信を持って演じているので、演技もイキイキしているし、見ていて面白い。ただ、水谷さんの場合、あまりにも大御所になりすぎましたから、ドラマのファン以外からは反感を持たれてしまうのかもしれません」(前出・前田氏)
 月9ドラマ「信長協奏曲」(フジ系)や映画「ルパン三世」など主演作が相次いでいる小栗旬(32)は、圏外から五位に上昇。
「昔は好きでしたが、去年あたりから表情とかが鼻につくようになってしまいました。そう演技派でもないと思うけど」(49・女)
 香川照之は芝居のくどさがアダとなって六位。
「脇役にしては存在感がありすぎるし、出てくるとドラマ全体のバランスを崩す感じ」(48・女)
 好きな女優三位に入った杏と今年元日に入籍し、いまや大河ドラマに出演する若手俳優・東出昌大(27)だが、嫌われ六位タイ。
「セリフが棒読みで、どの役も同じにしか見えない。言うことが理屈っぽく、すでに大物感を漂わせていて好感が持てません」(52・女)
 ドラマ「銭の戦争」(フジ系)に出演中の草なぎ剛(40)は十位で初登場。
「華がないので主演という感じがしない」(31・女)
 嫌われるキーワードは、「どれも同じ役に見える」「冷たそう」「大物ぶっている」。視聴者の目はなかなかに厳しい。